こんにちは、さいたま口腔リハビリテーション歯科クリニックの佐野です。
政府が全国民に毎年の歯科健診を義務づける「国民皆歯科健診」の導入を検討しているそうです。義務化に関しては詳細はまだ分かりませんが、なんだかなぁ〜と言うのが感想です。
学校などの歯科健診を非難する訳ではありませんが、国民全体に行うとなるとおそらくワクチンのようにスケジュールを組んで健診会場を設置しての流れ作業が想定されます。あの程度の健診だと明らかな虫歯や明らかに衛生状態の悪い口腔内しかわからず中途半端な診断で取り敢えず歯科医院を受診しましょう、みたいな流れが想定されます。それで結局歯科医院で検査して歯周病です、虫歯がありますと言うような流れで通院が始まります。
そうではなくて、せっかく厚生労働省が保険制度でかかりつけ医を作ろうと言う流れが出来てますのでその流れの方が良い気がします。しっかりと検査とレントゲンで資料を採取していて、それまでの治療の履歴で治療が必要かどうかの判断や患者さんの生活状況、プラークコントロールの状態などを把握しているので患者さんに合った対応が可能となります。
現在の日本でも歯周病や虫歯予防のための保険受診はようやく認められて3〜4ヶ月に一回定期的に通う方は多くなっていますが欧米に比べると受診率が低いです。海外では歯科治療がかなり高額になっており虫歯や歯周病が進行してしまうと大変な負担になる為、予防を大事にしておりお口の健康にも関心が高い為です。
日本もそうなるように海外の良い所を取り込んで、義務化ではなく自発的に予防をするような働きかけをして欲しいと思います。
must(しなければならない)ではなくwant(〜したい)の方が良いですよね〜
