こんにちは、さいたま口腔リハビリテーション歯科クリニックです。
咳き込むといった症状は新型コロナウイルスが感染拡大している今の時期はかなりセンシティブな状態になっています。(我慢している方も多いのでは・・・)
本来、風邪などの症状である発熱、鼻水、咳などは免疫反応の結果体内からウイルスや細菌を排泄したり、守るために出るものです。
咳(むせこみ)は唾液や液体、もしくは食物などが誤って気管に入ったときに吐き出す反射でむしろむせこみがなく垂れ流しになっている状態は危険です。どんどん蓄積されて何かの契機に肺炎を発症する可能性があります、反射が起こらない誤嚥を不顕性誤嚥と呼び、誤嚥によりひき起こされる肺炎を誤嚥性肺炎と呼びます。
誤嚥性肺炎の多くは夜間の唾液の不顕性誤嚥によるものと言われています。対策としては寝る時に誤嚥しにくい体位を取ることも重要ですが、しっかりとお口のケアをして細菌の少ない口腔衛生状態を保つことです。
そのためには普段からの歯ブラシはもちろん、フロスによる歯と歯の間の清掃、舌の清掃なども重要になります。歯ブラシだけで落ちる汚れは60%程度と言われており、歯間部や舌の汚れまでしっかりとケア出来ている方は少ないです。
H 29年の統計で誤嚥性肺炎による年間の死者数は約3万5千もいます、肺炎だけでも約9万6千人います。最近では口腔ケアが浸透してきているので、やや減少しておりますが侮れない病気の一つです。
むせる力は咳嗽力と呼び、嚥下障害での重要な指標となります。しっかり吐き出して誤嚥させないことが重要ですので、万が一誤嚥した場合はしっかり吐き出すよう心がけましょう。吐き出す力は非常に重要です。
